西洋風の喫茶室に流れる優雅な時間
バル街長崎2022の参加店舗さんの紹介記事シリーズ、第6弾。
南山手の目玉観光スポットで、毎月第3日曜日は長崎市民無料開放を実施中の〈グラバー園〉には、2つのカフェがあります。
今回の記事では、そのうちの1つ〈自由亭喫茶室〉をご紹介!
レトロな空間と魅力的なカフェメニューに、長崎市内外のファンから支持される老舗の喫茶店。本当は教えたくない……、観光施設の中に隠れた穴場のお店なのです。
こちらも、場所はグラバー園内の中腹あたり、「旧グラバー住宅」に抜けていく途中にあります。〈グラバーカフェ〉のすぐそばですね!
お店に入る前に、まずは銅像に注目。
日本西洋料理の開拓者・草野丈吉の銅像があります。
草野丈吉は、長崎にて日本初の西洋料理店を開業した人物と言われています。草野丈吉が開業したお店の1つが、移築・改名されて現在の〈自由亭喫茶室〉になりました。
店内に入ると、こんな物まで。
長崎を西洋料理発祥の地として、後世及び広く伝えるお店として認定されています。
グラバー園内にオープンしたのは1987年。居留地の丘で、30年以上の歴史を有する伝統ある場所なのです。
さて、店内を見渡すと……
クラシックな雰囲気ただよう閑静な空間です。
本当は教えたくない……。グラバー園の中にこんな素敵なカフェがあるなんて。
でも、「お気に入りのカフェはどこ?」と訊かれたら、「自由亭がおすすめだよ」と答えたい。この気持ち、分かりますでしょうか。
長崎に魅力的なカフェはたくさんありますが、その中でも、居留地で暮らしているからこそ出てくる回答。ちょっと通なチョイスで、一目置かれたいじゃないですか。
今回、バル街のクーポンでいただけるメニューは、「居留地バルセット(クランベリータルトパイ、お好きなドリンク)」です。
店員さんのおすすめにより、「紫陽花ゼリーソーダ」をいただくことに。
ハーブの1つである「バタフライピー」を使用した色鮮やかなゼリー入りソーダ。青色から紫色までの絶妙なグラデーションが、長崎ともゆかりのある紫陽花を表現しています。
本当は教えたくない……、なんて言ってますが、SNSでもかなり話題になっているこのドリンクで、すでにご存知の方も多いかもしれないですね。
さらに、そこに一緒についてくるスイーツが、「クランベリータルトパイ」。
グラバーさんの故郷・スコットランドの料理です。しっとりとしたタルト生地に加え、甘酸っぱいベリーソースがたっぷりとかかった、贅沢な一皿。
この黄金の組み合わせ、ぜひバル街で楽しんでみてくださいね。
グラバー園は、長崎の人が楽しめる場所
そうそう、グラバー園は毎月第3日曜日が長崎市民無料開放だと言いましたが、なんと9月中はずっと、長崎市民は入園無料です。
お散歩がてらグラバー園を散策しながら、この喫茶店を目当てに訪れる。なんて、居留地スタイルな遊び方もできてしまいます。
(※運転免許証などの住所がわかる身分証明書の提示が必要なので、お忘れなく。)
ああ、本当は教えたくない……、優雅な嗜み。
そして、以前までカステラやケーキなどの軽食が中心だったのですが、実は最近、フードメニューまで誕生しています!
洋食のお店らしく、「ビーフシチュー」をいただけます。
今まで、グラバー園内でしっかりとお食事できる場所がなかったのですが、とうとう自由亭がやってくれました。居留地的には、結構なニュースです。
シチューはサラッとして食べやすく、お肉も野菜もとろとろに煮込まれていてとっても柔らかい。かなりレベルの高いビーフシチューでした。
付け合わせのバケットは、表面がカリッと焼かれており、シチューにもよく合う組み合わせ。聞けば、大浦にあるパン屋〈ガヤール〉のパンを使用しているのだそう。
この新メニュー「ビーフシチュー」は、本当に知ってもらいたい。
取材後、料理は美味しくいただくのですが、「さすがに、シチューもタルトパイもゼリーソーダも…って一度に全部食べた人はいない気がします」と言われました。
スタッフの折田さんには、棚から資料を引っ張り出してきてもらいながら、このお店の歴史をいろいろと教えていただきました。
この場所に流れる歴史と優雅な時間を、心ゆくまで体感することができる自由亭。
ぜひ立ち寄って、心も体もひとやすみさせてください。
住所:長崎市南山手町8-1(グラバー園内)
TEL:095-822-8223
営業時間:9時30分〜17時15分(OS 16時45分)
定休日:なし
長崎市民無料期間:〜9月30日(金)および10月16日(日)
※9月以降は、毎月第3日曜日
※窓口で証明できるものをご提示ください。
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