夜の居留地を楽しむ、カフェ&バー
バル街長崎2022の参加店舗さんの紹介記事シリーズ、第4弾。
昼間から夜まで営業しているカフェ&バーで、常連客や観光客が集う〈Carpe diem Cafe〉(カルぺ・ディエム・カフェ)。通称「カルぺ」とぼくたちは呼んでいます。
「おしゃれなお店だな〜」と思いながらも、なかなか足を運ぶ機会がなかった人もいるのではないでしょうか?記事を通して、カルぺのかっこよさを思う存分お届けしたいと思います。
お店はオランダ坂のふもとあたり・長崎みなとメディカルセンターの裏側にあります。
夜、浜の町から飲み会の帰りでここを歩いて帰っていると、「あ、まだカルぺやってる…」って安心するんですよね。温かい光が漏れていて、いい雰囲気なんです。
しかも、取材当日は雨。
「あ〜、写真撮れないかもなぁ…」と思っていたら、逆に雨の哀愁で艶っぽさが増していて、更にかっこいい存在感を放っていました。これは惚れる…。
中に入ると、これまた大人の空間。
雑貨やインテリアが、どこか日本ではなく外国のような気分にさせてくれます。今日も、いつもの常連さんが夜な夜な集まっていました。
外国映画に出てくる、”若者が集う秘密基地”のような空気なんです。
いつもは看板猫がいますが、今日は残念ながらいませんでした。最近、世界的な猫写真家さんの特集でテレビに出たこともあるとか…。
ちなみに、みんなお酒を飲んでワイワイやっているのかというと、必ずしもそうではありません。
ここはカフェ&バーなので、深夜でもコーヒー1杯から飲みに来てOK。ランチやフードメニュー、クリームブリュレなどのスイーツ系も充実しており、お酒が苦手なぼくでも安心して入れる嬉しいお店です。
今回、バル街のクーポンでいただけるメニューは、「ビールorカクテル、各種ブルスケッタ」です。
ブルスケッタとは、イタリア料理の軽食の一つ。
スライスしたパンの上に、さまざまな具材をトッピングされており、前菜やおつまみとして出される料理です。
多くはトマトやチーズなどが用いられますが、何が乗ってくるかは当日のお楽しみ。ビールやカクテルと合わせて、おしゃれなバーの雰囲気を堪能できます。
見た目も色鮮やかで、気分も上がりますね!
夜は普段と同じく24時まで営業しているので、最後のシメにここを訪れる人も多いのではないでしょうか。店主や居合わせたお客さん同士での会話も、ぜひ楽しんでくださいね。
ただいま、と言って集まれる居場所に
カルぺの渋くて無骨な雰囲気を醸し出しているのは、店主・水口知宏さんのかっこよさに他なりません。
長年タップダンスをされており、ダンスインストラクターとしての顔もあります。
これは惚れる…。ずるいです。
元々、大波止で営んでいたお店を、数年前にこちらへ移転リニューアルされました。
移転してからの方が、地域との繋がりは濃く感じると水口さんは言います。仲良くなった若者が、友人や家族を連れてまたお店にやって来てくれることも。
Instagramには時折、お店の前で大勢のお客さんと撮影した集合写真が投稿されています。よく見ると、世代はバラバラで幅広く、たまたま長崎に旅行で来ていた外国人が混ざっていたり。
先日、長崎のとあるゲストハウスで出会った外国人カップルが、カルぺのTシャツを着て「ここ最高だったよ!」と上手な日本語で教えてくれました。まず、Tシャツがあることに驚きでしたが…。
どうやら、このお店にはたくさんの常連客や観光の一見さんが訪れて、さまざまな物語を生み出していく不思議な力があるみたい。
水口さん曰く、「最初は、『ようこそ我が家へ!』というスタンスでお店をやっていたんだ。だけど、今は『Your Home』だから、ただいまって言って来て欲しいね」、とのこと。
これは、ふらっと来店してきた外国人の青年が、「故郷の自分の家みたいだ」とこぼした時に気付いたのだそうです。
お客さんはみんな、自分の家に帰ってくるみたいな気持ちで、この場所の居心地の良さに惚れ込んでいるのだと思います。
「ぼくのリビングルームではなくて、みんなのリビングルームに」。
深夜でもコーヒー1杯からOKな、長居歓迎の小さなカフェ&バー。
バル街をきっかけに、居留地の夜をおしゃれで心地よく楽しませてくれるカルぺを、あなたの行きつけにしてみてはいかがでしょうか。
住所:長崎市東山手町1−4
TEL:080-3227-6900
営業時間:(平日)14時〜24時、(土・日)12時〜24時
定休日:水曜日
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